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2010年8月8日日曜日

MAST東北のCM

注:MASTは積和不動産東北並びに積和不動産グループが提供する優良な住まいをあらわす信頼のブランドです。

あの何を言っているのかさっぱり分からないCMで有名なMAST東北を検索してみた。
はて?出てきませんね。これは問題です。検索しろとCMで言って出てこないのはよくありません。
まず、「MAST東北」で検索を薦めた場合、検索トップに表示されるサイト名は「MAST東北」を含んでいなければ分かり辛いです。

次に、CMで使用されている言語(音声)ですが、最後の1行しか聞き取れません。
これでは確かに「津軽弁は韓国語に聞こえる」と言われても仕方がありません。

ネイティブ津軽衆であるオラが聞いても何を言っているのか分からない。つまり意味不明なCMということになります。
もしかして、何を言っているのか分からないことを利用して検索に結び付けているという意図があるならauのCMのように逆再生言葉に習っていると言えますが、基本的に津軽衆が聞き取れない津軽弁というのは津軽弁のイメージとして良くありません。
逆に「津軽弁で親しみやすく」と思っているのなら大間違いです。
オラが聞き取れないということは、青森のどこの言語でもないということになります。
また、南部の方の一部には津軽弁を嫌う傾向にあり逆効果。下北弁は北海道南部と津軽北部と南部北部+オリジナル下北用語が混じっている言語形態なので場合に寄ってはやはり聞き取れません。

CMのような発音では津軽弁がこのような喋り方をすると思われてしまいますし、津軽弁のCMとしても落第です。
よくTVなどで「東北弁」や「青森弁」という表現を見ますが、実は「東北弁」も「青森弁」も実在しません。
青森には「津軽弁」「南部弁」「下北弁」と、それらの経済圏の中間に属する町村で使われる混合言語があります。
また、津軽弁と言っても、弘前を中心とする津軽弁と、五所川原周辺で使われる津軽弁と青森市周辺で使われる津軽弁には更に細かいニュアンスや言語の違いがあります。南部弁も八戸より北と、八戸から南+岩手県北部~盛岡あたりまで使われる言語に違いがあり、下北弁もむつ市とむつ市以南で使われる下北弁と、津軽海峡に面している地域と、太平洋に面している地域に言語の違いがあります。
つまり、青森には津軽弁に少なくとも3系統。南部弁に2系統。下北弁に3系統の言語があります。

例えばMAST東北に出演しているタレントがどこの出身か分かりませんが、少なくとも弘前系の津軽弁ではなく、青森在住のオラが聞いても分からないので青森系でもない。西津軽系かといえばそうでもなさそう。

ということで・・・いったい何処の津軽弁なのさ!www・・・という事になります。

津軽弁を使うタレントで共通津軽弁を用いているのは推らく、「よしいくぞう」と「いなかっぺい」だけ。
あとは地元TV局のタレントのみとなります。
意思の疎通を優先すれば共通語(標準語)を使用するか、もっと丁寧な津軽弁で喋る必要があるでしょう。少なくとも所ジョージのダーツの旅で出てくる第一村人、第一町人のほうが字幕がすっちゃかめっちゃかになりがちですが、聞き取れます。

あと、人間というのはTVなりラジオでCMが流れると、基本的に共通語(標準語)の言語野を使いますが、日常会話モードでは、ローカル言語野を使います。事前にそれらが混合されたものであると脳に指令を与えていないと、標準語の中にいきなり方言が混入しても脳がそれを処理できないことがあります。
つまり、脳が意識して聞いている場合と、聞き流している場合とで耳から入っている音声の処理が違うのです。

例えば、A言語を共通語で使用する人間が、B言語という方言を理解している場合、基本的にメディア(TV・ラジオなど)から流れる音声はB言語が混じった状態であると認識していなければA言語のみ聞き取れますが、予告無くA言語の中にB言語が混入すると「え?、いま何て言ったの?」となることがあります。

対面では相手の言語を聴き取ろうという指令が出ていますので、それを聞き逃すことは少ないでしょう。
それでも、馴染みのない言語や、一般的に使用されないネイティブ過ぎる言語が混じった場合は、聞き取れないこともあるでしょうが、言葉の前後の意味から文章全体の流れを予測できることはあります。
ちなみにオラは津軽弁と南部弁のリスニングは大丈夫ですし、下北弁も一定以上理解しています。

例えば会話の中でナラタケというキノコが出てきた場合、津軽ではサモダシとかオリミキ。南部と盛岡ではカックイ。下北と道南ではボリボリと言われても事前にデータベースが出来上がっているので聞き取れるようになっています。

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