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2009年12月27日日曜日

悪戯が過ぎるので雪球を投げる

もちろん当てる気は無いので威嚇だけ。

最近にしては珍しく晴れたので9時から公園を雪中行軍してた。
海手から入って西ボスが来ないので東屋で一服。
また西ボスの一声でカラスまみれになる。
どうして鳴くのかね・・・鳴かなければゆっくり自分の家族だけ食えるのに。
性格的なものなのでしょうがないと言えばしょうがないけど、こいつもしかして馬鹿なんじゃないかと思うことがある。

今日は場所を転々と変えて公園の西側を歩く。

一時間前のことである。
いつも人の頭のスレスレを飛んで遊ぶハシブトが居る。
お腹が当ってモニュ!というのはあるのだが、今日は思いっきり脚を当てやがった。
そいつが頭上の枝に止まったので、右30cmの辺りに雪を投げた。
ビュン!とハシブトの脇をすり抜ける雪球。
1秒硬直して、威嚇されたことに気づいて逃げる。
当てようと思えば当てられるが、怪我をさせる訳にはいかない。
そこから立ち去ると、流石に他のカラスはビビって追ってこない。
お悪が過ぎるぞ。ったくもう。

カモの相手をしていると後ろで待機する連中。
「ンギョワー!」とか言うので振り向くと尾羽がみんな無くなった子ガラスが居た。
ヒマ潰しに虐められたのだろう。
今の時期の公園はボソ子とブト親子が一緒の群れで行動することが多いので弱い固体はイジメの対象になる。

カラスの虐めは度を越えた虐めも多く、時に止めに入らないと酷いことになる。
冬は特にエサが無いのでそんなことも多い。
オラの見ていない所でするのは別に構わないが、公園に行く痛々しいヤツが居たりするので、「ああ、こいつ虐められたんだな・・・」とか直ぐに分る。

虐められたのは一番小さい西ボスの末っ子。
目の青い時に何度かどこかに写真を掲載したこともある
そいつは初列風切羽と尾羽がボロボロ。
弱々しく流し目でこっちを見ながらヨタヨタと歩く。
パンをやると安全に喰えるところを探しながら5分ほど行ったり来たり。
ベンチの下に入ったり、向こうのベンチの下に行ったり来たり。
オラと仲間の両方を気にしながら一番安全な場所を見つけ食べ始める。
オラが座ってる左50cmの下。
ベンチの隙間から目がチラチラ見えている。
そこが安全なのか・・・よくわからないヤツだな。

ところで先日気になった隻眼の巨大ハシブトが今日は居なかった。
いつも目ざとくオラを見つけて飛んで来るのに来ない。
何かあったのだろうか。
いつも一緒に居る変なグセリをする巨大ブトの子供(2年目の冬)は単独行動。
巨大ブトは来ない。
死角からトンビに襲われたのだろうか。
いつもやられっぱなしの仲間にチャンスとばかりに逆襲されたのだろうか。
思い当たる節は山盛りあるのだが臆測に過ぎない。
首を伸ばせば80cmにもなり、他のブトより尾羽の分ほど更に大きなハシブト。
どんなに強くても。どんなに大きくても左半分の視界を失うことは死に繋がるのだろう。
生きていれば良いが・・・

クチバシの先を失ったハシブトも見えなくなって随分と経つし、ハンデは死なのだとリアルに感じる。
中にはそれでも器用に生きていく者も居るが、皆が器用だとは限らない。
人間は器用じゃなくても生きていけるが、野良はそうもいかない。
そんなに多くの食べ物を必要としている訳でもない。
大人になればそれなりに我慢もできるし、生きるためにいろんな食べられるものも覚える。
草でも食うし、カエデの種でも木の芽でも食う。
人間が食料も無い場所に放り出され、野外で食べるものを探すには野良の知恵を拝借するのが手っ取り早いと思う。
勿論、鳥には無害でも哺乳類には有害の物もあるし、同じ哺乳類でも食べられるもの、食べられないものもある。
まぁ、それだけ人間ってのは野外に放り出されたら弱いんだけどね。
防寒の為の毛皮も持っていないし、寒空の雨にすぐにやられる。

人間が環境適応能力が高いのは知能と知識のため。
道具を作り、また使う。備蓄や輸送手段、生産を行ない、火を扱う。
家を持ち、暖かい布団で寝る。
役割を全て分担している弱い生き物だよなぁ。
単体じゃ何にもできないかも。

野良さんには学ぶことが多いよ。
その代金が128円のパン1つと、ジャーキー100g(400gで380円のジャーキー)じゃ安いもんだ。
それに、寒い思いをした反面、やつらの一生懸命を見せてもらっただけ熱くなる。
体の冷えは風呂に入ったりストーブに当れば温まるけど、心の冷えは他者とのコミュニケーションでしか暖められない。

まぁ、非常時には食料に・・・(* ̄(冖) ̄) ジュル・・・

・・・つうか、無理! ヾ(`(Д)´)シ たぶん、あの眼をみたら殺せない!

( ´(Д)`)y━~~~ まぁ、ハトなら喰えるかも・・・
いや・・・いくらハトが嫌いでも、いくら飢えてても喰えるだろうか・・・
人間ってつまらない事で死ねるのかもな。
可愛そうだから喰えないとか普通に思うし。
でも、見えないところで動物を殺して喰ってるし。
肉だって、元々生きている動物を殺して解体してパックにして陳列している。
家畜のトサツには直接関わる人間は少ないけど、他者の命が無くては生きられない。

生きるためには非情にもならなきゃいかんし。
日常的にそれが普通なカラスやクマや猛禽類などは罪悪感なんて無いんだし。
猫がスズメやネズミを襲うのにも罪悪感は無い。
カラスが仲間を虐めるのにも罪悪感は無いのだ。
全ては生きるため。自分が行き残るためなのだ。

そう考えると戦争ってのもそういうものなんだろうか・・・とか考えが巡る。
相手を殺さないと自分が殺されるとか。
自分が生き残る為に他者を殺すとか。
勿論そこには家族を守る為であったり、国を守る為だとか、宗教だとか、思想だとか、理想だとか、利益だとか・・・
でも、動物は食べるために他者を殺すけど、利益のために殺しはしないんだよね。

ほら、やっぱり野良の者に教えられることがあるではないか。

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