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2009年4月11日土曜日

カラスの生態 「カラスと女の子」

昼前に両親が来たので午後になってから公園に行く。
天気が良くて公園は人が多く、最初はそ知らぬフリで公園に入る。
ところが例の黒い神の使いは居ない・・・カラス共はいづこへ?
なんか、一般の方々がカモにエサをやりながら、横で待機しているカラスにもエサをあげている。
まぁ、お楽しみならそれはそれでいい。
オラはナワバリを離れられないボスのところを巡回しとくから。

公園を歩いているとスズメが寄ってくる。
(*´Д`)=3 あああ・・・可愛いチビっ子共めー! 
チョンチョンと跳ねながら足元によってくる稲荷寿司大の可愛いヤツらを相手にパン玉を投げつけていると、オラに気づいた黒いのが飛んで来る。
野鳥の本や「とりぱん」にはスズメは14.5cmくらいとの記述があるけど、どう見ても10cmあるのか怪しいよな。
都会のスズメは大きいらしいけど、青森県のスズメはそんなに大きくない。

やがて、黒いのが稲荷寿司を相手にするオラにやきもちを焼きだした。
ボソ子たちがクチを開けながらヒナのように赤い口の中を見せつける。
「さぁ、よこせ、この口の中にクイモンよこせ」とばかりに。

ハシボソ子は小柄で30cmくらいしかない。
小さいのは靴くらいかな。ハトよりは大きいけど。
反面、ボスクラスになると40~50cmくらいのがごろごろ居る。
大柄なハシブトだと40~60cm。最大のが70cm級とバカでかい。
いつも頭がふわもこのカラスの中で、その巨大ブトだけフワモコにならないのですぐにわかる。
こいつは母親でいまだに子供の口にクイモンを突っ込む子離れできていない親である。
まぁ、オラは子供にクイモンを突っ込む姿が好きなので、コイツがエサを要求すると少し多めにやっている。

ちょっとカラスが集まりすぎたので、ハシボソのボスにだけエサをやって池に。
オラは池の脇に座ってカモとカラスへ交互にエサをやっていた。
カラスは松の木の木陰で池の淵のコンクリにとまっている。
コッチを見ては「ほしいなぁ・・・」って顔をするのでカモにエサを投げながら時々、カラスにもあげていた。

突然、女の子が走ってきてオラの後ろをすり抜けたと思ったら、池の淵にとまっているカラスの真ん前50cm座る。カラスは半ばエビ反って頭も引けてた。
なにせ、女の子はカラスを全く怖がりもせず、ハシブトを凝視。

カラスは普通、逃げるなり飛ぶなりするのだが、なにせ頭上に松の木。背後に池。まさに背水の陣。
飛べず逃げられず、おっとっと・・・な感じでビビリまくり。コッチと女の子の顔を交互何度も見て困惑気味の表情。
オラに「この状況、どうしたらいいの?」って顔をしてて、オラは思わず苦笑。

そしたら女の子は袋から食パンを取り出して、カラスに大きく千切ったパンを投げる投げる投げる・・・ 只管投げる。
カラスは突然の出来事に益々オラに何か訴えている。 パンは欲しいけど、あまりの勢いにタジタジ。
女の子がカラスの口に直接パンを投げると、カラスはとうとう・・・パク・・・ とキャッチ。
女の子はニヤニヤしながら「なーんだ、クチに投げればいいじゃん」とか言って、カラスに飲み込む隙も与えずバンバン放り込む。だけど大きいので飲み込めない。

カラスはクチに山ほどパンを咥えて、またしてもコッチに何か言いたそう。
きっと、「この子なんとかして・・・」という感じ。
思わずオラは可笑しくなって笑ってしまいました。女の子も大笑い。カラスだけ困った顔。

カラスって意外と大きいものを飲み込めないから大きくても2x2cmくらいに千切ってやらないと・・・
女の子のお爺さんが来て、「カラス、なーんも食ってねーでばー・・・」って言うけど、飲み込めるか・・・あんな大きいのバンバン投げてwww

それでも小さな女の子を前にして威嚇する訳でもなく、嫌がってはいたが人間に嫌われるとご飯が食べられない。
何かやらかさないかと心配していたけど、カラス共はお行儀が良くて安心。
オラが仕込んだ「人間に用事がある時は地面に降りなさい」という言いつけをしっかり守っています。

あまりガッツかないところを見ると、朝から相当な量のパンを食べているみたいだ。
良かったね、おなかいっぱい食べられて。
とりあえず、問題を起こしそうも無いのでオラはその場を離れた。
女の子はバンバン投げまくっているのでハシブトはそっちに集まっている。

あの流れについていけないハシボソは、マイペースなオラの方に貰いに来る。
オラが対面で投げる時に動かないのを知っているから、カラスも安心なのだ。
まぁ、カラス嫌いな人もけっこう居るけど、カラスが好きな人も少なからず居る。
あの女の子のように偏見を持たない眼でカラスを見て欲しいな。

カラスも人間の子供には意外と優しいってことが分った。
オラが人間との付き合い方を彼らに教えてもう1年になる。
カラス共もエサを貰うにはどうしたらいいか勉強したわけで、子犬よりでかい鳥が人間は怖いとか言うけど、カラスの言葉を借りるなら、人間のほうが怖いということ。
それに、人間にはあんまり関心は無いけど、エサをくれるってのなら仲良くしようよということだ。

カラスは他のイキモノの性格とか行動パターンを学習する高等生物だ。
それが特に自分のご飯に関わることなら特にだ。
カラスは貯食行動という行為でエサがタップリある時にエサをどこかに隠す。
あとでお腹が減ったら食えばいい。
だから普段は遊んだり人間やペットや他のイキモノを観察する時間が生まれる。
それに仲間ととコミュニケーションを取って言葉を手に入れた最も進化した鳥でもある。

2 件のコメント:

  1. カラスにエサクレ流行してるのかも。
    口コミで結構伝わるのは早いから。

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  2. 公園のカラスは行儀が良いとか伝わって欲しいなw

    人間に威嚇するのをやめさせるのは簡単だったけど、木から下ろすのに時間が掛かりましたよ。
    本当はハシボソだけ相手にしたかったんだけど、ハシブトもハシボソの真似をして地面に居る時間が長くなりました。

    オラは別にカラスは怖くないんですけど、彼らにとって人間の頭上から威嚇することは彼らのためにならないですからね。

    晴れの日は小さなお子さんを連れた母親もカラスの相手をして、面白がって居ますよ。
    子供もカラスさん!カラスさん!って面白がって居ますし、小さい子供は何も知らないから怖がっても居ません。
    カラスもエサを貰えるし悪さをしない。

    カラスは教えれば分るイキモノ。
    教育すれば犬やネコと同じように甘えてくるから。

    (*´Д`)=3 カラス飼いたいなぁ・・・

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