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2009年1月12日月曜日

となりのトトロ と ドングリの発芽(1/11)

ドングリや栗は新鮮な状態じゃないと根幹が枯死して根が殻を突き破って出て来ない。出ても成長に影響する訳で、小川などに落ちたドングリは水分のお陰ですぐに根を出し始める。
ドングリはリスやネズミなどのげっ歯類の貯食行動によって食べ忘れが発芽する。落ちたドングリはすぐに湿り気のある土に埋められることによって発芽するのだ。
そのため、山で拾ったドングリは缶の中などに保管して春に埋めるということが出来ない。なるべく新鮮な物をすぐに土に埋めてやらないと根幹の先端が枯れてしまうんだ。

トトロがメイに手渡したドングリは新鮮なものだったのか、トトロの魔法(妖力)が掛かっていたのか分らないが矛盾点がある。ドングリの発芽のシーンの後にトウモロコシを収穫するシーンがあるが、季節は夏と分る。
この時点でのドングリはまだ緑色で成熟していないので去年のものだということだ。つまり、この去年のドングリは乾燥しきっていて絶対に発芽しないのだ。だからこのドングリが発芽したのはトトロの魔法(妖力)による物だと分る。

ハスの種が数百年経っても発芽するのは、そういった長期間の乾燥に耐えられるため。雑草の種でも数年は眠っていられるし、保管状態がよければもっと長い間、保管できる。
ドングリ(ナラ・カシ・クヌギなど)や栗、トチは表面がツルツルピカピカで少し湿っているような新鮮な物であれば発芽できるが、これらの木の実はリスなどに埋められる事を想定して発芽する種なので、保存しておいたものを発芽させることはできない。

もし、昔拾ったドングリが虫にも食われず残っていたとしても、絶対に発芽しない。濡れたテッシュに包んで新聞紙に包んだうえ、冷蔵庫に入れておくのなら暫くは大丈夫だろうけど・・・
乾燥しちゃったら発芽はしないので、ドングリを拾ってきたらすぐに腐葉土を混ぜた柔らかい湿った土に埋めることが重要だ。

童話のようなストーリーだし、トトロの魔法という設定で発芽させたのか。宮崎監督はこの事実を知らなかったのか、知っててトトロの魔法で矛盾を打ち消したのか・・・それが知りたい。

余談だが、村人総出でメイを探しているのに、村人にメイの発見を知らせるよりも先に病院にトウモロコシを届けようとするのは如何な物かと・・・と思ったのはオラだけではない筈だw

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